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「はぁ美味しかった。チョコデラックス」
伊都が車の中で満足満足と呟いてから、水泳で疲れた身体をグンと伸ばした。
「あのコーチ、良い人でよかったね、お父さん。なんだっけ、ナントカコーチ」
「宮野……」
恥ずかしいところを見られたから? それとも、さっき笑った顔が向日葵じゃなくて、絵本の太陽じゃなくて、向日葵みたいに明るく爽やかだったから? なんでだろう。
「宮野、コーチ、だよ」
運転している間も、その後も、ずっと脳裏に焼きついていた。
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