ふたりセリフ(あるいは、18禁への果敢なる挑戦)

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 いっしょに、という言葉を告げようとする。  だが。 「す、すまん、ダメだ、もうっ──」 「ふぇ?」 「出そう、出る──出るっ!」  多加木の腰が跳ねた。 「ひゃっ! あっ、ああああああああっ!」  ──どくんっ、どぷっどぷぷぷっ。 「ああああっ、きてる、出てるよぉ、たっくんの……」 「うあ──」  佐原の腰をつかみ、痙攣する腰を何度も打ちつけていた。  出る。出る。止まらない。  終わりなどないかのように、いつまでも吐き出しつづける。  あとに、なにも残らないのではないかと錯覚するほど長い射精のすえ。  ようやく静まり、多加木はそのまま後ろに倒れこんだ。 「佐原、ごめ──」  強い虚脱感・倦怠感、そして無力感に襲われ。  なんとか謝罪の言葉を口にしかけた多加木の上で。  佐原が、はげしく腰を振り始めた。 「ふあっ、ん、あっ、ひぁあっ、ふ、んぅ、ぉっ」  多加木の胸板に両手を乗せて。  上下ではなく、前後に。  自身の気持ちいいところを探り、押しつけるようにして。  全身から汗を散らしながら。髪を振り乱しながら。  佐原は、多加木を使って絶頂に向かおうとしていた。 (そばにいるのに、彼女に自慰させてしまっているみたいだ) 「いっしょだ、佐原」     
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