15人が本棚に入れています
本棚に追加
佐原は、もう片方の手で、多加木の股間に触れてきた。
拭った唾液が彼女の手のひらに付着していたからだろう。
湿った感触があって、わずかに皮同士がこすれ、すべった。
それだけで、強い快感が襲ってくる。
「さて、正直に答えてもらいましょう」
「なに、を」
「わたしの処女は、おいしかったですかー?」
変な質問をぶつけてくると同時に、彼女は多加木の股間を握ったまま、手を強く上下に動かし始めた。
「おお」
「なにが、おお、だ」
「どんどんどんどん硬くなってくよ」
「っ、さっきから、ずっと、硬かった、だろっ」
「いやいや。硬度が増してってますよー? こうギュッと握ったら、押し返してくる力で、硬さがわかる」
しゃべりながらも、手は止まらない。
しごかれる、というよりは、こねくりまわされる、といった感じだった。
彼女自身の唾液が潤滑剤の役目を果たし、ぬるぬると、手が股間の上を這いずりまわる。
ときどき、強く握ったり弱めたり、揉むようにして刺激を与えてくる。
「うあ──」
思わず声が出た。
「あーあ、声でちゃってる」
佐原が笑う。
「もっと出しちゃえ」
「だからっ、それ、そういうの、俺のセリフ──」
「しかたないじゃん。リードしてもらおうとしたら、爪切るの忘れた、だもん」
最初のコメントを投稿しよう!