ふたりセリフ(あるいは、18禁への果敢なる挑戦)

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「あー……」 「ムード検定があったら、確実に落第ですなり」 「悪かっっ……た、よ」 「反省してる?」 「後悔──ちょっと待った、それ、強すぎ」 「なに? 出ちゃう? 声とか、そのほかもろもろとか」 「そんなことは──」  ない、と言おうとした。  おもむろに彼女は、多加木の脚のあいだにもぐりこみ、彼のものをくわえた。  ずるるっ、と──。  あたたかくやわらかい空間が急に落ちてきて、割りこむように、すべりこんだ感覚。 「うあっ、あ──!」  今度こそ我慢できず、大きく声を上げてしまっていた。  あまりの快感に、一瞬、視界が白くなる。 「んむっ……じゅるるるぅっ」  彼女は一気に根元までくわえこみ、軽く揺すぶってから、先端までもどった。  つられて思わず射精しそうになる──追いかけて腰を突き上げそうになる。  うまく我慢できず、腰がわずかに浮き、ふるえる。  佐原は、すべてお見通しといった表情で、目だけで笑うと、ふたたび奥まで呑みこんだ。 「ちゅるるるっ……くちゅぷっ」  背がのけぞる。天井を見上げる。声にならず、吐息が漏れる。 「ずずずずっ」  垂れ落ちそうになる自分の唾液を吸おうとして、佐原が盛大に音を立てる。     
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