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「あー……」
「ムード検定があったら、確実に落第ですなり」
「悪かっっ……た、よ」
「反省してる?」
「後悔──ちょっと待った、それ、強すぎ」
「なに? 出ちゃう? 声とか、そのほかもろもろとか」
「そんなことは──」
ない、と言おうとした。
おもむろに彼女は、多加木の脚のあいだにもぐりこみ、彼のものをくわえた。
ずるるっ、と──。
あたたかくやわらかい空間が急に落ちてきて、割りこむように、すべりこんだ感覚。
「うあっ、あ──!」
今度こそ我慢できず、大きく声を上げてしまっていた。
あまりの快感に、一瞬、視界が白くなる。
「んむっ……じゅるるるぅっ」
彼女は一気に根元までくわえこみ、軽く揺すぶってから、先端までもどった。
つられて思わず射精しそうになる──追いかけて腰を突き上げそうになる。
うまく我慢できず、腰がわずかに浮き、ふるえる。
佐原は、すべてお見通しといった表情で、目だけで笑うと、ふたたび奥まで呑みこんだ。
「ちゅるるるっ……くちゅぷっ」
背がのけぞる。天井を見上げる。声にならず、吐息が漏れる。
「ずずずずっ」
垂れ落ちそうになる自分の唾液を吸おうとして、佐原が盛大に音を立てる。
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