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湿った肉の壁が圧迫し、こすりつき、まとわりついて、なぶった。
刹那、決壊した。
──びゅくんっ、びゅるるるるっ!
あまりに激しい射精に、眩暈がした。
断続的に、腰を動かし、突き上げてしまう。
佐原の口のなかで、暴れくるう。
彼女は──。
やや苦しそうな表情を見せつつも。
ストローでも吸うかのごとく、頬をすぼめ、中身をぜんぶ抜き取ろうとしていた。
痛みに近い快感が、継続して襲ってくる。
口を離し、んぐっんぐっと、こぼさず飲み干していく佐原。
時折、かたまりだと呑みこめないのか、噛み砕こうとしている。
そんな彼女を、多加木は昇天した思考で、ぼんやりと見つめる。
つい。
伝えたくなってしまった。
「……うれしかったよ」
ポツリと言った。
「んぐんぐ。え? なにが?」
精液を残らず呑みこもうとしていた佐原が訊いた。
余してしまった白濁液が、口からあふれ、垂れる。
「感想。……処女の」
佐原は、すこし不意を突かれたように動きを止め、やがて、そっぽを向いた。
「ふ、ふうん? へええ」
「なんだよ」
「そこはもっとこう、最高に気持ちよかったぜグヘヘ、とかって答えてくれないと」
脚をもじもじさせながら言う。
「照れるじゃん」
その様子を見て、多加木まで照れてしまう。
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