ふたりセリフ(あるいは、18禁への果敢なる挑戦)

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 湿った肉の壁が圧迫し、こすりつき、まとわりついて、なぶった。  刹那、決壊した。  ──びゅくんっ、びゅるるるるっ!  あまりに激しい射精に、眩暈がした。  断続的に、腰を動かし、突き上げてしまう。  佐原の口のなかで、暴れくるう。  彼女は──。  やや苦しそうな表情を見せつつも。  ストローでも吸うかのごとく、頬をすぼめ、中身をぜんぶ抜き取ろうとしていた。  痛みに近い快感が、継続して襲ってくる。  口を離し、んぐっんぐっと、こぼさず飲み干していく佐原。  時折、かたまりだと呑みこめないのか、噛み砕こうとしている。  そんな彼女を、多加木は昇天した思考で、ぼんやりと見つめる。  つい。  伝えたくなってしまった。 「……うれしかったよ」  ポツリと言った。 「んぐんぐ。え? なにが?」  精液を残らず呑みこもうとしていた佐原が訊いた。  余してしまった白濁液が、口からあふれ、垂れる。 「感想。……処女の」  佐原は、すこし不意を突かれたように動きを止め、やがて、そっぽを向いた。 「ふ、ふうん? へええ」 「なんだよ」 「そこはもっとこう、最高に気持ちよかったぜグヘヘ、とかって答えてくれないと」  脚をもじもじさせながら言う。 「照れるじゃん」  その様子を見て、多加木まで照れてしまう。     
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