1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
また音がした。
仕方なく、またドアを開けようとした時、向こうの廊下に少女がいた。
まるでフランス人形のような愛くるしい少女だった。
目と目が合うと、少女は陰に隠れた。
(そっちはトイレだから、外へは行けないハズ……)
沙希は、ドアから離れて、その廊下の方に向った。
「お嬢(じょう)ちゃん、どこから乗ったの?」
すると少女は、ニッコリ笑って、
「お姉ちゃん、助けてあげるわ」
「えっ、どういうこと?」
最初のコメントを投稿しよう!