第3章 再会

2/4
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「君は綾を知っているのか」 「まあね。でも契約は終わったんじゃないん? 1年経ったやろ?」 「契約?なんの?」 「もしかして契約終わったのに......古田さんまだ戻ってないんやね?」 「それはどういうことだ?」 彼女は僕の名前を知っている。でも綾とは違う...... 「あ、ごめん。私が言えるんはここまでやさかい。待ち合わせ相手も来たからここでな」 彼女は逃げるように立ち去ろうとした。 「どういうことなんだ教えてくれ」 「ともかくあんたが日記のバイトしてたとこ行ってみ。じゃあ さいなら」 彼女は慌てて待ち合わせの相手だという、リーマン風の男のところに、駆け寄ると行ってしまった。 僕は頭が混乱して、ボーゼンと立ち尽くしてしまった。 僕のことも知ってるけど綾じゃない。別人。 契約って? 日記のバイト?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!