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兎に角、綾に似た彼女に言われた通り、日記のバイトの事務所に行った。
そういえば契約は1年で「契約終了しました。事務所にきてください」とメールが入っていたことを思い出した。
綾のことで、それどころじゃなかったのだ。
1年前、契約したビルにいった。
1階は不動産屋になっていて、横の入口からはいるとエレベーターと階段があった。
事務所は2階。僕は階段を上がり事務所をノックした。
「どうぞ」
声がしたのでドアを開けると長い髪を一つに結んだ綾がいた。
「綾」
僕は嬉しくて彼女をとにかく抱きしめた。
「綾 綾 綾
どんな理由があって突然いなくなったんだ。
探したんだ。」
「あの?はじめまして?」
綾は僕の腕の中で初対面の挨拶をした。
な、何をいっている......
「その人は綾じゃないですよ。ああ......綾 というのはあってるんですけど、リセットしているのであなたが知ってる彼女じゃありませんよ。」
と後ろから男の声がした。
綾を抱きしめていた腕をほどき、ふりかえると「野村徹」とネームプレートに書かれた白い白衣をきた男性が立っていた。
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