苦悩は通る道

5/10
前へ
/10ページ
次へ
そこまで気張って商売する気はないんでね 「ども、こんばんわ~」 「ん? 今日は早いね」 あくびをかみ殺すと同時に、その常連の一人が店にやってきた 「たまの日ぐらい、すっきりと帰りたいものよ」 そう不機嫌そうに彼女は返した 「なら、コーヒーはいらないってことでいいかな」 「ええ、ここのはまずいから」 ストレートに言われ、俺は笑うしかなかった そのかわり、つけてあった梅酒を出す
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加