S婦人

2/186
前へ
/186ページ
次へ
10月の秋晴れの空。 青く澄んだ空に浮かぶ鰯雲。 高橋小百合は勤め先の大学病院へ水色の愛車で向かっていた。 爽やかな朝だから気分も清々しい。 カーステレオからはマライヤキャリーが流れていた。 小百合はマライヤの情熱的でセクシーな歌声に聴き惚れていた。 高音も低音も自由自在。 ノリの良いアップテンポな曲も、しっとり歌い上げるバラードも、天才的に歌いこなしてしまうので、ハートにグッときた。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

116人が本棚に入れています
本棚に追加