第1話「肌色のけだもの」

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第1話「肌色のけだもの」

「君はまさし」 私は自分の世界について語ったことはあまりない。 一つは病か憑依かという悩みにふりまわされ続けてきたからだ。だが今回はまさしを見守る悪魔という語り口で少し見てきた世界について語りたくなった。 アスペルガー症候群という姿勢で語ってみようか。 第1話「肌色のけだもの」 私は生まれは北九州市だ、しかしその土地での経験したあらゆる出来事が私にとって地獄に見えたよ。 私が今、思い出すと父は家にいなくて母はいつも愚痴を言っていた。決まって祖父母についての悪口を繰り返していて私は幼い己にこの人が笑っている未来を望むように育った。母は週末頃には祖父母に呼び出されて私と弟を連れて車の免許をとるまで八幡のまちを走る電車に乗り祖父母の家に向かっていた。祖父母の母に対する態度を今思い出すと子供への依存であり、母はよく自殺したり犯罪者にならなかった事が奇跡に思える。そう、私は人生の中で成長と共に目的に出会った。私にとって師匠であり先輩であり、可愛い人であり、護るべき女神見習いこそ母だった。私は自分の人生よりこの人が幸せであれば死んでも後悔などなくなっていた。 母だけが私のすべてで、父親やその他の人間すべてが『肌色のけだもの』でしかなく、その他のすべてが母を私の神を泣かせて苦しめる敵でありモンスターだった。 続く
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