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大好きなお友達と温泉旅行に出掛け、気持ちよくお風呂から上がると、何ということでしょう。
「…………無いじゃないか」
女性の脱いだものが入っていたはずのカゴには、何故か下着しか残っておらず、しかもその下着は自分が履いてきたはずのものでは無いものでした。
「ったく、誰だよ。私のベージュのパンツどこだよ、しかも何だよ私は男じゃねー」
そこにあったのは、ヨレヨレのトランクスでした。
困った女性はとりあえずそれを履いて、タオルを巻き、一つずつかごをチェックしていると、待ちくたびれたお友達が様子を見に来てくれました。
「ちょっとハハ、生きてますか？」
パンダ柄の浴衣を着た女性が、心配そうに声を掛けます。
「母さん、大丈夫？」
ピンクの浴衣を着たおとなしい女性も、心配そうに声をかけます。
「母さん、いつまで裸なんだよー」
それはそれは可笑しそうに、背の高い女性が女性の姿を指さしました。
「母さん、いつから男になったの？」
不敵な笑みを浮かべた女性が、ちらりと見えるトランクスを見つめます。
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