第8章 嫌悪

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 熱くなっていく身体。  朦朧とする意識。  そんな十汰に、信之助の熱い手が忍び寄る。 「ようやく大人しくなったね……」 「ハァ……ンッ……っ」  信之助は大人しくなった十汰に興奮した表情を浮かべ、ニヤニヤと笑いながら十汰の身体に触れた。  その冷たい手に気持ち良さを感じ、十汰は無意識にその手に頬を擦り寄せた。 「アッ…きもちぃ……っ」 「手、気持ちいいの? フハッ、可愛いねー。もっと擦り寄せて良いよ……」 「ンッ……」  十汰は信之助に言われるがまま頬をすりすりと擦り寄せ、火照る身体の熱をどうにかしようと動き出す。 「アッ……んっ……」  どうしよう、熱い。熱くて頭がおかしくなりそうだ。 「じゅったんの可愛い瞳が更にうるうるになって来た……ここ……」 「アッ、アアッ!」  信之助が突然十汰のペ◯スをジーンズ越しに握った。その瞬間、十汰は下着の中に勢いよく熱い迸りを放出してしまうのだった。  なのに、身体は治る事はない。更にもっと強い刺激を欲し始めてしまう。  肉欲が止まらない……。 「あー、イッちゃった? フハハッ、超可愛いー」 「ハァ……ンッ……つい……」 「ん? なに? 熱いの? どこが?」 「ぜ……んぶ…あつい……」  身体中が熱い。  それに、十汰の身体を弄る信之助の手の動きに過敏に反応してしまう。 「じゃ、脱がせてあげる」 「あっ……ん」  信之助は十汰を拘束していた物全てを解いた。そして、ボタンを一つ一つ外し、脱がして行く。  その手は止まる事はなく、一気にジーンズまでをも脱がした。 「ハァ……綺麗だ……あの時と変わらない白い肌だ……」 「アアッ……ぁ……」  信之助は自身の両手を十汰の脇腹に添え、ツーッといやらしく動かした。そして、十汰の首筋に顔を寄せ、スーハースーハーと匂いを嗅ぐ。 「あぁ、あの時と同じだっ……じゅったんの匂い」 「ンッ、アッ……駄目っ…そこぉ……」  信之助の指が十汰の敏感に尖った両乳首に触れた。その瞬間、十汰は腰を仰け反らせる。  そこを弄られたら。そう思っただけで、イキそうになった。
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