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まだ漢助の全てを挿入されてはいないが、漢助の指をようやく三本挿入されても痛みを感じなくなって来た。
と言うよりも、痛みに慣れたのか、それとも、漢助が優しくそこを解してくれているからなのか、指だけでは物足りなさを感じ始めている状態。
早く漢助のそれを挿れて欲しい。
そうしたら、漢助の全てが自分のだって思える。そう思えるほど、十汰のそこも成長していた。
「漢助……挿れてくれるの?」
「挿れる? さーて、それはお前次第だな」
「え……? ンッ……」
突然、漢助の顔が近付きキスをされた。そのキスは濃厚で、大人のキスだった。
「んっ……ちゅっ…ちゅぅ……チュパッ……っ」
キスは息を吸われるように激しく、舌の先端が合わさる度に十汰の身体はビクッと反応してしまう。
まだまだ慣れない大人のキス。
そのキスで何度、意識を朦朧とさせたか。
「俺のテクについてこれたら挿れてやるよ……」
唇が少しだけ離れ、漢助が小さくそう言ったのが聞こえた。
でも、その言葉よりも漢助とのキスをもっとしたくて、十汰は漢助の頭を掴み、唇を薄く開くと自ら唇を寄せた。
十汰は漢助とのキスがお気に入りだった。
ミントの香りが漂う漢助の口内は、キスをすると自分の口内も同じ香りがするようになる。それが、嬉しかった。
「ンッ…かんしゅけ……っ」
身体が徐々に熱くなっていく。
それに、下半身のある一部に熱が集中していく。十汰は唇を離すと両脚をもじもじっと重ね、上目遣いで漢助を見詰めた。
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