第1章 探偵

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 物足りない。物足りない物足りない。  指で良いから漢助に触られたい。  ここをグリグリと回すように動かして欲しい。 「ああっ…んん…アッ……すけ……っ」  そんな目を十汰は漢助に向ける。  でも、漢助はジッと見詰めるだけで触ろうとはしない。  そんなに自分は魅力がないのだろうか。  そう思うと虚しくなる。 「お前な……」 「え? アッ! アウッ!」  突然、さっきまで動かなかった漢助が動き出し、十汰に襲い掛かる。そして、十汰が欲していた物がグググッと強引に挿入された。 「アアッ! ゆび…んんっ……ッ。俺のぉ……」  十汰の指はまだ入ったままだ。なのに、漢助はその指と共に自身の人差し指を挿入して来た。  そのせいで、漢助の指がいつもよりもリアルに感じてしまう。 (指が…漢助の指が……っ)  自由に出し入れされ、十汰の指では届かない場所へと刺激した。 「おら、イケよ……」 「や、ヤダ……ッ」 「フッ。我慢なんてできんのか? まだ前立腺触ってねーんだぞ」  そう言って、漢助の指がコリッとした部分を一瞬だけ掠めた。 「ううっ……。で…でも……俺…漢助と仕事したい……」  その急に来た快感に耐えた十汰は、涙目で漢助にそう伝え、ア◯ルに挿入されている漢助の手をさっきまで自身のペ◯スを扱いていた手で掴む。 「はぁー…まだ言うか……」 「お…俺は……漢助の恋人だもん……相棒だもん……。手伝い…たいんだもん……」  誠みたいに、漢助の隣に相応しい人間になりたい。
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