第1章 探偵

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 まだまだ子供で役に立つとは思えないけど、でも、漢助の為ならなんでもできる。  それくらい真剣だ。  それに、その自信は誰にも負ける気はしない。  ヤル気、元気だけが十汰の取り柄だから。 「漢助の側に…いたい……っ」  せっかくの夏休み。ずっと漢助の側にいたい。  一人、部屋で漢助が帰るのをジッと待つのはもう嫌だ。  漢助の仕事をする顔をちゃんと見たい。 「たくっ…お前って奴は……」 「アアッ! グリグリッ……て…う…アアッ---……」  漢助が突然指をもう一本増やし、奥へと挿入した。すると、その指が十汰の良い部分を刺激し、十汰の指と共に激しく動かしたその二本の指によって、十汰は漢助の指でイッてしまったのだった。 「お前には負けるよ……」  漢助は盛大な溜息を出すと、降参したと口にした。  それを聞き、十汰は脱力した身体で嬉しそうに笑う。 「……ふふっ。勝っ…た……」  でも、その言葉を言った途端、突然の睡魔。  いつもこうだ。次の展開に進めると思うと眠くなってしまう。  安堵感がそうする。 「寝ろ寝ろ。続きはまた今度だ……」  そう言って、漢助は十汰の頭を優しく撫でる。その手つきに十汰はまたホッとし、そのまま目を閉じ眠ってしまう。  その身体をいつだって漢助は綺麗に整え、ぬるま湯のタオルで拭いてくれる。だから、朝起きて汚れたままなんて事は一度もない。  顔に似合わず几帳面。意地悪な性格なのに時々優しい一面も持っている。  伊達坂漢助と言う男。この男の優しい一面は、今の所十汰しか見ていない。  
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