この女性、知りませんか?

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「ああ、あのリョウタさんですか!失礼しました……。果織のことつけてるストーカーか何かかと(笑)私も何とか彼女と連絡をとってみます。本州と北海道じゃばったりってわけにもいかないし……。彼女の実家は九州だから、お財布なしにはどこにも行けないはず。心配ですね。私たちで旦那さんを支えましょう」 この女性、果織と親密なようだが、果織から旦那について聞いていないようだ。 メガネを鼻に押し上げて、リビングにチラリと目をやる。 「ねえ。果織はどこにいったのかなあ、リョウタさん」 カーペットの上であぐらをかいた、後ろ手に縛られた男性。 歯を食いしばって、こちらを睨んでいる。 「お前がそんなやつとは……。果織を紹介するんじゃなかった」 「俺らは上手くやってたよ。お前が1週間前に家にまで乗り込んで来てしゃしゃるまではね」 「上手くやってたなら、果織は泣かないし火傷の跡もつけてない!1週間前に俺が来たとき、あんな風に逃げ出すはずがない!」 「お前が勝手に外に出したんだよ。これは俺らの問題だろ。果織は絶対見つかるし、戻ってくる」
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