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新しいリプライが来て、情報があるのでDMしてもいいですか、フォローしてくださいとの内容だった。
リプライでは話せないのか。
珪人は見知らぬアカウントをフォローした。
早速DMが届く。
「果織の友人さん、でいいんですよね?旦那さんがツイッターしてないって、ほんとですか?」
ほんとですよ。
「それなら、よかった。捜索してるところを見つかれば、旦那さんにも居場所がわかっちゃう。念のためリプライじゃなくてDMにしました。
彼女、旦那さんからDV受けてて、○○っていうDVシェルターに入るところを見た人がいるそうです。見つかって、無事でよかったですね。旦那さんにはご内密に」
無事だったんですね!DV……??そんな。何かの間違いです。旦那さんはいい奴ですよ。……とりあえず、わかりました、旦那には伝えませんが、僕も様子を見にいってみます。ほんとうに、ありがとうございます!!
珪人は満足そうにディスプレイを閉じた。
リョウタのほうを振り返る。
「よかったよ、見つかって……。今のご時世、何しててもバレるよなあ、果織。すぐ迎えに行くから」
珪人は左手の薬指にはめた指輪を撫でて、家を出た。
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