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アリアの家から、一週間。
道を行く馬車の荷台に潜り込んだり、歩いたりを繰り返して、ようやく町を目で捉える事が出来た。
緑の草原が広がる道が、町へと続いている。
長旅で、疲れていたアリアだったが、一気に足取りが軽くなり走り出す。
「もう少しだっ!」
一体どんな所なのだろうと、村から出た事のないアリアは、好奇心でキラキラの目を輝かせている。
そして、ついにフラワーガーデンに足を踏み入れると、その美しい町に、アリアはキラキラの目を、もっとキラキラにさせて、感動の声を上げた。
「わあ~~~、とてもきれいっ!」
町の名前に相応しい、綺麗な色とりどりの花が、そこかしこに咲いていて、どこの家にも花が植えられていてる。
そして、町の広場には噴水があり水面には花が浮かべられていて、花をモチーフにした石像や建物、お花屋さんに、ポプリ屋さん、お花のお菓子まで売られている。
身も心も、癒されそうな町にアリアは胸を踊らせた。
「こんな素敵な町があっただなんて、知らなかったわ。」
だけど、そう思ったのも束の間。
この町でも、アリアの容姿は珍しいらしく、白い目で見られ始める。
ここに来るまでの間も、すれ違う人々に同じような反応をされてきた。
ついさっきまで、いい気分だったのに・・
アリアは、とても悲しい気持ちになった。
なんで、容姿がみんなと違うだけで、嫌われてしまうの?
まだ幼いアリアには、理解出来なかった。
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