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柔らかく綻んだ蕾は、レヴィの灼熱の楔を難なく咥え込んだ。
「はぁ……あ……ぁんっ」
ゆっくりと息を吐き出しながらぶるりと体を震わせて喘ぐ那音に、レヴィは大きな手で細い腰を掴むと容赦なく下から突き上げた。
細く柔らかい銀髪が揺れ、快感に体を仰け反らせる那音の姿は何よりも美しかった。
ほんの数時間前までは人間であったはずの彼が、今は誰もが息を呑むほどのバンパイアへと変わったのだ。
「――これも花嫁のたしなみ、か?」
「あなたの……あぁん!つ……妻……になっ……た……以上……は、あぁぁんっ!」
息も絶え絶えに声を上げ、レヴィの腹の上に両手をつきながら腰を大きくグラインドさせる。
その艶めかしい動きに、さすがのレヴィもきつく眉根を寄せて熱い息を吐いた。
楔に絡みつくように撫でる薄い粘膜が、確実にレヴィを昂ぶらせていく。
「ただ……本能に、素直で……い……いたいだ……けっ。あ……愛す、る人と……一緒に……っ」
そう言いながら自分の欲望を激しく上下に扱きあげた那音は、レヴィを思い切り食い締めた。
「イッ……イヤぁぁっ、イク、イクーッ!」
体を大きく痙攣させたまま絶頂を迎えた彼の指の間から、しとどに流れ落ちる白蜜は甘いバラの香りがした。
ポタポタとレヴィの腹の上に落としながら、上目づかいで彼を見つめる。
その照れたような顔が何とも言えない。
レヴィはニヤリと口角をあげて笑うと、激しく腰を突きあげた。自らの限界も近い。
那音の内部で喰い締める粘膜は体温を感じないはずなのにとても熱くて焼け爛れてしまいそうだ。
「あぁ……レヴィ……ズルいっ!」
「お前から誘っておいて……もう根をあげるのか?そんなことでは……俺の妻として……やってはいけないぞっ」
「いやぁ……レヴィ……!も……許して……っ!あ、あぅ……っ」
最奥を抉る快感で大きく体が跳ねる。――が、那音の熱棒からは何も出ては来なかった。
頭の中が真っ白になるほどの快感を味わった彼は初めてドライオーガズムを体験した。
一度それを味わった体は、間髪いれずに次の快感の波が押し寄せてくる。何も考えられないほどの気持ちよさに神経が擦り切れてしまいそうだった。
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