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ふと言い忘れたことでもあったのか、足を止めて肩越しに振り返るとレヴィに言った。 「――心配するな。きっかり一時間後に、ここに送り届けてやるよ」 ルークの言葉に自嘲気味に笑って見せたレヴィは、ベッドに腰掛けると長い脚を組んだ。 「一時間だぞ……。一秒でも遅れたら許さないからな」 「はいはい。分かってるって!」 支配者然と言い放つレヴィにヒラヒラと片手を振ったルークは、那音の肩を抱き寄せると部屋をあとにした。
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