第3章 大切なふたり。

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ライオンは大きく息を吐いてから 「リラ、俺がはっきり結婚して欲しいって言えなかったのは、 もし、この話を聞いて、リラが結婚を考え直すって、事になったら俺も辛いかなって、 チョット逃げてた。」と私の顔を見る。 「はっきり言ってください。」と私が笑うと、 「えーっと、今の俺の言えなかった話って気にならない?」と私の顔を覗く。 「血の繋がりより、家族として、思い合う事が大事って、最初に言ったつもりですけど。」 とライオンの顔を覗くと、何度もうなずきながら、 「リラ、結婚して。俺の家族になって。」と私を強く抱きしめた。 だから、ライオンは抱きしめる力が強すぎるって… 「はい。私も恭介さんの家族にしてください。」って言いながら、腕を抜け出ようともがく。 「なんで逃げるの?」とクスクス笑う。 「苦しいって。」と怒った顔をみせると、 「その顔も好き」 と頬にキスをして、笑い声をたてた。そして、 「腹が減った。なんか食いたい。」と私を抱きあげ、バスルームに移動した。 まあ、もちろん、シャワーを浴びるだけでは済まなかったけれど、 とりあえず、バスローブを着てルームサービスを頼んだ。 ステーキとサラダ。 夜中にこんなモノを注文するってどうよ。 カロリーが気になる私はヒレを選んだけど、ライオンは思いっきり大きなサーロインを頼んだ。 ライオンは気にせず大きな口で美味しそうに食事する。 そして、また私をベットに押し倒した。 やれやれ。 チョットは加減をして欲しい。 もう、見えるところにもキスマークが付いているんだから。
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