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人と会話をし続けることも疲れるし、前山さんとの会話は更に疲れてしまう。苦手というわけではないのだけれどどうにも調子が狂うと言うか。
エレベーターが一階まで降りて、出ていくとエントランスの奥に見えるガラスの自動ドアの先はどこか暗く見える。
「もしかして」
自動ドアを通り抜けて外に出ると、先ほどよりも視界にはっきりと広がるのは厚い曇り空だ。
「雨、降るのか」
出る前に天気予報を確認してこなかったけれど、湿気を含んだ空気がもうすぐくる雨の訪れを教えているようだった。
やっぱり神様は俺に意地悪だ。
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