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 今日は一体何月何日だっただろうか。目頭を押さえて霞む視界を何とか和らげてベッドへと体を倒すと、思ったより体に重みがかかったように感じる。 「締め切り、まだ間に合うんだっけ」  枕元で充電していた携帯を手繰り寄せて画面を確認すると、現在の時刻と日付が表示され、ああとまた一つ間抜けな声を上げる。 「…まだ一日あるのか」  なら何とかなるのかもしれない。現在どこまで手を付けたのか記憶も曖昧なまま己の瞼は恐ろしく重くなっていく。  少し目を閉じるだけだ。きっと目が覚めた時は三十分後ぐらい経過しているくらいだろう。そこから手を付けて明日に完成させれば文句を言われることもない。きっと大丈夫。だから少しだけ。  幼少期、俺はどうして親に捨てられたのか。神様は俺にこんなにも意地悪をするのだろうか。そんな胸の内を誰かに言えるわけもなく育った俺は親に唯一情けをかけてもらった瞬間がある。それは、俺が児童養護施設を出て大学へ通うことができるようになり一人暮らしを始めたころの話。昔から友達もいない俺は、時間の潰し方を図書館という空間でしか知らない。     
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