キャンプ―②

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 たぶん、今まで食べたカレーの中で、一番うまかった気がした。ママが作ってくれるカレーもいつもおいしいけど、やっぱ自分で作ったほうがおいしく感じるのかな。それもあると思うけど、やっぱりみんなと食べてるからおいしく感じるのかも。  女子がまだ半分も食べ終わる前に、おれたち男子はごはんを食べ終えた。  この後は、食器とかの後片付けが済んだグループから、お風呂に入るという流れになっているので、俺たちは進んで片付けを始めた。 「一通り片付け終わったんだけど、おれらもう風呂入ってもいい?」とみおに聞くと、 「いいよー。あとはうちらでやっておくから。」とみおが許してくれたので、早速風呂に入ることにした。  おれたち四人は、急いでバンガローに戻って着替えを取ってくると、大浴場へと向かった。 「おれら一番のりかなー?」 「だといいね!泳げるかな?」  いそげいそげと、わくわくしながら大浴場の扉を開けると、案の定一番乗りだった。 「よっしゃー一番乗りー!」と言いながらあっという間にすっぽんぽんになりみんなで風呂場へ入る。  体を洗っていると、ケースケが大声を上げた。 「あっ、タカシ、ちん毛生えてる!」すると、タカシは誇らしげに、 「そうなんだよ。四月に生えてきたっぽい。かっこいいべ。」 「やべー!すげー!」とゆーちゃんが続く。  小学五年生くらいになると、早い人でそろそろ下の毛が生えだす。多分女子もそうなのかな?おれにはいつ生えてくるんだろう。     
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