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キャンプ―②
しばらく二人で炎を眺めていると、後ろから何か固いもので後頭部を叩かれた。
「二人とも、サボってないで火が付いたら教えてよ。タカシくんもケースケくんもこっち手伝ってくれてるんだけど。」みおがお玉をもって仁王立ちしていた。
「うわーこわ……」思わず口に出してしまった本音がゆーちゃんとハモって、二人で目を見合わせて笑った。
女子達と合流して、かまどにお米が入った鍋と、カレーの具材が入った鍋を並べる。あとは火加減を見ておくだけだ。意外とかんたん。
途中、鍋のふたがガタガタいいだして水が吹きこぼれたりしたけど、みおがなんとかしてくれて、けっこうあっという間にごはんができた。
先生にできたことを報告して、さっそく晩御飯の時間だ。
「いただきまーす!」
とにかく腹ペコだったので、男子はみんなでがっついてカレーを口にする。女子はといえば、なんだか楽しそうに話ながらゆっくり食べている。へんなの、おなか減ってないのかな。
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