1人が本棚に入れています
本棚に追加
*
「だいたいねー、宵子は理想高すぎんのよ」
「ケッ、聞く耳持たねぇ~」
「うわっムカつく。顔だけ無駄に綺麗すぎるクセに生意気言ってんじゃないわよ小娘が!」
「日本語ヘンだよ小夜子。褒めてんの? 貶してんの?」
ハジメマシテ、白河宵子と申します。
今春めでたく高2に進級。親友の堺小夜子とも同じクラスになり、新年度スタート快調ってカンジです。
「別に私悪く無いもーん。どうせ顔だけで寄ってくるヤツばっかなんだし、気持ち確かめる為にはあれっくらい言うのが当然ってモンでしょ」
「そりゃそーだけど…そろそろセリフ変えなさいよ。怖いから」
「『嬲り殺すから』いいセリフじゃん。考えた小2の私ったらナイス☆」
好物のイチゴ牛乳(紙パック)を飲み干し、握りつぶしてゴミ箱にフォールイン。
小夜子はそんな私を見ながら、呆れ顔で卵サンドにぱくついた。
「こんなに本性さらしてるっつうのに、あの男共の顔はどういうワケなんだろうねぇ」
「私と小夜子を見て鼻の下デレデレ伸ばしてる」
「ピンポーン…って、何だか言ってて虚しくなったわ」
「いっそ、私達、デキちゃう?」
「死ネ!(無表情)」
最初のコメントを投稿しよう!