赤いヒール

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どうにか自分を落ち着かせて眠りについた。俺は人気アイドルなんだ、これくらい我慢しなければ。 眠りについて、夜中に目が覚めた。まだ2時間しか寝ていないのに。寝ぼけた目を擦って、サイドテーブルにあるスマホを見ようとした。すると何かが見えた。 ハッと頭が冴えた。そっちを恐る恐る見ると、知らない細身の女が立っていた。俺はうわあああっと声を上げると、寝間着のままスマホを持って家を出ようとした。玄関には赤いヒールが置かれていた。 近くのコンビニに走り逃げるとパニックを起こしながら店内で警察に通報した。知らない女が部屋にいたんです、助けてください。
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