赤いヒール

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確保された途端女は高笑いした。 「私、リサよ。」 そういうと、警察は女の腕を離した。 「それを早く言ってくださいよ」と警察が笑っている。 「え?ちょっとどういうことですか?」 「聞いていなかったのですか?この女性は捕まえられないですよ。」 「なんでですか!?あの、俺この女にゴミ漁られたり、ポスト開けられたりしたんですよ。それって犯罪なんじゃないんですか?」 「犯罪ですけど、この女性は捕まえられないです。」 何を言っているんだこの警察官。俺が戸惑っていると警察は帰りますね。といって玄関を出てしまった。 女と俺だけになった。 「私リサだからね。覚えてね。明日も来ていいかしら?」 「お前の名前なんか覚えないしもう一生来るな!!」俺はパニックになった。 「どうして?もしかしてあの女なの?ねぇなんで?」 「いいからさっさと出てけよ!」 女は赤いヒールを履いて、出ていった。
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