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離岸流とライフセーバー
この人数じゃ全員は助けられない…。
海司が海の家にいる事を知っていた柚貴は海の家から海司達が来る時間を計算しそう思った。
それから一人でも多くの人を助けるべく行動を開始した柚貴は刹那、エ…と言いその目を見開いた。
「海司っでも何で…」
「話は後」海司はそう言うと馴れた手つきで要救助者を助け始めた。
それから要救助者全員を助けた柚貴は砂浜で呼吸を整え始めた。
数分後、柚貴は海司に信じられないぐらい早く現場に来た理由を尋ねた。
その時、海の家で飲みモノを飲んでいた海司は「ああ、それはな…」と言い言葉をつづけた。
「海に入る時、離岸流が発生してるのに気付いて、普通に泳いで行くより離岸流に乗って泳いだら早くつけるんじゃないかと思って一か八か乗ってみたら凄い早く着けて」
職業柄離岸流の事を知っていた柚貴はへ―と言い感心した。
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