新入りとライフセーバー

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新入りとライフセーバー

後日、瑛賀はライフセーバーを辞めた。柚貴は瑛賀と海司がよりを戻した…と思い込んでいる為、瑛賀が止める事を知った時驚きをあらわにした。 小浜さん海自とよりを戻したんじゃなかったのかな?。 それから瑛賀と海司がよりを戻した…というのは自分の勘違いじゃないか?と思い始めた柚貴は後日、海司とライフセーバー仲間がいる室内にいた。 色黒で海司と同じぐらい背の高い新入りのライフセーバー、岸海斗の姿がある室内。 そこで柚貴は「初めまして岸と言います。宜しくお願いします」と言う言葉を発した海斗にウィンクをされその目を見開いた。 海司がいるのに…。 その時、恋人がいるのにドキッとした柚貴はそう思い自分のミ―ハ―さにその眉をひそめた。 柚貴の傍で海斗が柚貴にウィンクをするのを見ていた海司はその顔に嫌悪感をあらわにした。 アイツ…俺の柚にウィンクするなんて…。 海司はその顔をひきつらせた。 それから柚貴達は挨拶がてら海斗と握手をし始めた。 「よろしくね」 「宜しく」 「よ・ろ・し・く」海司は海斗と握手をする時そう言いながら必要以上に手に力を込めた。 「こ・ち・ら・こ・そ宜しくお願いします」海斗はそう言い負けじと手に力を入れた。 ?。 アフォな海司達のしている事に気付かなかった柚貴はその首を傾げた。 変な海司。 その後、海斗に柚貴と付き合っている事を伝えた海司は海の家で「ふ~ん」という海斗の言葉を耳にした。 …コイツいつかぜってー…。 海司が穏やかではない事を考え始めた刹那、その場にいなかった柚貴から海司に連絡が入った。 『大変っ海司。沖合で要救助者発生っ複数』 「解った」海司は海斗にアイコンタクトをするとすぐ海の家を出、海に向かって走り始めた。 少し前、柚貴は波打ち際を歩いていた。 潮風がまるでそこにいる人々の心を洗うかのように吹いている。人々の笑い声や話し声、物音が絶えずしているそこの空気は刹那一変した。 「たったっ大変ですっっ」 その時、海から出るや否やそう言い柚貴に助けを求め始めた人は「沖合で沖合でゴムボートに乗っていたカナヅチの人たちが…」と言い泣き始めた。 柚貴は手にしていたトランシーバーで海司に連絡をするとすぐトランシーバーを砂浜に投げ捨てた。 それから沖合に向かって泳ぎ始めた柚貴はほどなくして複数人の人が溺れている場所で悔し涙を浮かべ始めた。
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