III.残夢

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そして過去最大級の威圧感を放ちながら 宮崎をキッと睨みつけた。 「最後に言っておくけどな。 そんなつまんねぇ妄想を他で喋ったりするなよ? もしそんな話が俺の耳に入ったら お前を縛り上げてこのビルの窓から逆さに吊るすぞ?」 た、助けてぇ・・・。 宮崎は窓から逆さ吊りにされ 蓑虫のように空中で揺れている 自分の姿を想像して青ざめた。 「し、しませんよ! 高山さん以外の人に話せるわけないじゃないですか!」 「絶対だな?」 「絶対です!」 「なら、いい。じゃあな。」 高山は背筋をピンと伸ばすと 会計を済ませて店を出て行った。 宮崎はその背中を怖々と見送り ポツリと呟く。 「あーあ、こんな事なら総務のコ達と ランチに行けばよかった。」 自らの失策を悔やみながら 1人寂しく運ばれてきた天丼セットを頬張る 宮崎なのであった。
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