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そして過去最大級の威圧感を放ちながら
宮崎をキッと睨みつけた。
「最後に言っておくけどな。
そんなつまんねぇ妄想を他で喋ったりするなよ?
もしそんな話が俺の耳に入ったら
お前を縛り上げてこのビルの窓から逆さに吊るすぞ?」
た、助けてぇ・・・。
宮崎は窓から逆さ吊りにされ
蓑虫のように空中で揺れている
自分の姿を想像して青ざめた。
「し、しませんよ!
高山さん以外の人に話せるわけないじゃないですか!」
「絶対だな?」
「絶対です!」
「なら、いい。じゃあな。」
高山は背筋をピンと伸ばすと
会計を済ませて店を出て行った。
宮崎はその背中を怖々と見送り
ポツリと呟く。
「あーあ、こんな事なら総務のコ達と
ランチに行けばよかった。」
自らの失策を悔やみながら
1人寂しく運ばれてきた天丼セットを頬張る
宮崎なのであった。
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