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システム部では各チームとも
プロジェクトマネージャーの席は
お誕生日席のような配置で
すぐ右側がサブの席と決まっている。
真里は今日から自分の席となる
元・山野の机にバッグを置きながら
パソコンのモニターを凝視している
高山に声をかけた。
「おはよう。」
「おはよう。」
高山は一瞬だけ真里の方を見たが
すぐにまたモニターに視線を戻した。
そして淡々とした様子で聞く。
「どうした?何かあったのか?」
「えっ?なんで?」
「“私は今日、すこぶる機嫌が悪いです”って
顔に書いてある。」
真里は思わず両手で顔面を覆った。
「そ、そんなことない。月曜の朝なんてこんなものよ。」
「そうかよ。まぁ、いいけどな。
それはそうと今週から始まる予定だった案件が
クライアントの都合で遅れそうだ。
来週中に手をつけられればいいが
それ以上延びるとキツイな。」
高山は軽くボヤいてからキーボードを叩き始めた。
この男は本当に油断ならないわ。
真里は横目で高山を見やりつつ仕事の準備を始める。
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