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「おはようございます。」と次に現れたのは咲子だった。
「あ、おはよう。」
顔を上げた真里に、咲子は心配そうに言う。
「あれ?真里さん、大丈夫ですか?
どこか体調悪いとか?」
「週始めだからちょっと怠いくらいで
他は大丈夫だけど・・・何か変?」
「いえ、それならいいんです。
何となくそう見えただけなので。
この間の温泉の話ですが
3連休なのでホテルの予約だけ
しちゃおうと思うんですよね。
もしよければ私が適当に
見繕ってもいいですか?」
「うん、お任せする。悪いけどよろしくね。」
「わかりました。
決めたらメッセージで詳細送りますね。」
咲子はニッコリ笑い
あまり無理しないで下さいね、と付け加えて
自分の席に戻っていった。
私、そんなにひどい顔してる?
常々、人の心が読めるのでは?と
疑惑を抱いている高山のみならず
咲子にまで心配されて
真里はだんだん不安になってくる。
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