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翌日の昼休み。
高山の姿はいつもの定食屋ではなく
その2軒隣の蕎麦屋にあった。
蒼井は外出中、宮崎のことは探しもせず
真里は昨日と同様に
放っておいてオーラを漂わせていたので
声をかけるのをやめた。
今日は他の誰かを誘う気にもなれず
ましてや経理シスターズにでも捕まったら面倒くさいので
とっとと1人で地下に降りてきたのである。
早めに店に入ったお陰で
一番奥の2人掛けの席を確保できた。
入口に近い席は客が入れ替わり立ち代りで
気忙しいが、奥の方は比較的動きが少なく
意外と落ち着くのだ。
スマホを相手にカツ丼セットを
食べ終えようとしていた頃
いらっしゃいませと言う店員の声が聞こえた。
いつもなら気にも止めないのだが
今日は何か予感めいたものを感じてふと顔を上げる。
常にハイテンションなあの男が
高山を見てニッーと笑った。
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