40人が本棚に入れています
本棚に追加
あの男とはもちろん宮崎である。
「高山さん、ここにいたんですかぁ。
探しちゃいましたよ。
向かい、座ってもいいですか?」
「ダメって言っても座るんだろ?」
「まぁ、そうですけどね。
でも一応確認するのがエチケットかなと思って。」
「お前の口からエチケットって言葉を
聞くとは思わなかったぜ。」
「やだなぁ。僕はエチケットの塊ですよ。」
わけのわからない事を言い
宮崎は水を持ってきた店員に天丼セットを注文した。
高山は興味無さげにスマホをいじり続ける。
宮崎が頬杖をつき、その様子を眺めながら言う。
「またどこかのおねーちゃんですか?」
「うるせい、ほっとけ!」
高山は宮崎をジロリと睨んだ。
最初のコメントを投稿しよう!