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専用バスとやらで御大層にやって来た
鷺我一行様。
ゾロゾロと降りてきたその様子は
スター気取りかよって言いたくなるほどの
異様さだ。
だが、流石というか独自の雰囲気が
あるのは否めない。
――これが全国ってヤツか。
「日野、向こうの監督らが挨拶来てる。
俺らも一つ挨拶とでも行きますかね」
紺里に促されて黒づくめ集団から
少し離れた監督と思しき人物に
向かって歩く。
近づいてその監督の横に
もう一人いたその顔を見てギョっとした。
「!!!!!!!!!!!」
向こうの監督が挨拶をした後、
「――で、こっちが鷺我高の
キャプテン、1年の戸神です。戸神」
ソイツを紹介した。
「ハイ。今日は練習試合を受けて頂いて
ありがとうございます。
鷺我、主将の戸神 春(とがみ はじめ)
と言います。
以後、宜しくお願い致します」
間違いない。
ソイツは紛れもない
あの時のクソ生意気なガキだった。
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