クソガキ

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「…………あれは」 その人物を特定して引き返そうとしていた 足を再度その路地を突き進むことに 変更した。 向こうも俺に気づいたらしくその足を 早めたのが分かった。 いい度胸だ。 先ず、相手が道を譲らないと仮定し 射程圏内に入ったらボディブローをかますか? いや、それよりもっと効果的な攻撃方法がないか と頭の中であらゆる攻撃パターンの シュミレーションがフル回転中。 ――で、冒頭に戻る。 「お前、高校生だとか言ってたが そんな制服見た事も無ぇよ。 ハッタリかましてんじゃねーのか?」 「……アンタさ、さっきの雑誌探してた って事は高校のサッカー部って ことだよね?」 「それがどうした?」 「全国とか行った事ないだろ?アンタら」 「……だったらなんだ」 「あの雑誌見る意味ないじゃん」 とゲラゲラ大笑いしている。
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