アイキャンディー~もう、貴方だけしか~

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自然とそうなる機会がないだけだし、急いでしなくてもいいとは思う。 だけど賢くんはわたしの4つ下の21歳で、それはもちろんそういうことに関しては勢いのあるお年頃だろうし、これでいいのかなと思うわたしもいたりして。 そんな時、彼からお盆休みに入るこの週末に、花火を観に行かないかとのお誘いがあった。 アプリのメッセージ画面を見ながら、ドキドキの波がどんどん満ち溢れそうになったころ。 『よかったらお姉さんと陸都くんも一緒に』 と、続けて送られてきて、二人きりでじゃないのかぁ……と、ちょっとガッカリした。 けれど、そこが彼の人の好さであって『ありがとう。話しておくね』と返信をした。 大工王子の賢くんのお休みは日曜日だけ。 姉が週末にパートへ出るときには、わたしが陸都の面倒を見ている。 昨日と先週の日曜日も彼は陸都の遊び相手をするために、公園や川原へ連れていってくれた。 それがわたしたちのデート。 彼がわたしの家族も大切にしてくれていることが分かる。
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