01,絆創膏【あなたに恋をしてみました/Chay】

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信号が青に変わって歩き出すと、思ったよりも激しい痛みに思わず顔をしかめる。通りすがりに薬局。ふと立ち止まって考える。 (絆創膏……) すると、その薬局から男が、やはりこちらも困り顔のややうつむき加減で出てきた。結衣に気づかずぶつかりそうになり、 「あ、すいません」 お互いに挨拶をして、顔を見合わせた。 「長谷川さん……?」 「初音さん!」 それは、結衣の約束の相手である長谷川弘樹だった。 「かっこ悪いところを……」 弘樹はバツの悪そうな顔で頬をかき、 「イテ」 と小さく呟いた。
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