あめふり小僧の風まかせ

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夕立は、すぐに収まり、空には大きな虹。 大人には姿の見えないあめふり小僧は、虹の橋を渡って次の町へ。 「雨がほしかったら、いつでも呼んでおくれよ!おいらは子供の味方だからな!」 次の町へ行く前に雨を降らした町の子供たちにへへへんと自慢気に挨拶をして、とてててと虹の橋を駆けていきます。 子供たちは、大きな虹に喜んで、できた水たまりでばしゃばしゃとはしゃぎながら、あめふり小僧に手をふります。 「次はどこの子供がおいらを呼んでいるのかな」 あめふり小僧は、大きな夕日を背に虹の橋を駆けていきます。
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