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「(母 あゆみ)あの子、もう中1よ、だめよ、だめ」
「(父 敦彦)いやぁ~、安佐未、可愛いよなぁ~、一緒にいこうよ」
「(母 あゆみ)そりゃぁ、可愛いわよ」
「(父 敦彦)まさか、ラブレターとか、彼氏とか、いるんじゃぁないだろうなぁ」
「(母 あゆみ)わかんないわよ、女の子だもの」
「(父 敦彦)あっ、ちょっと、父親に黙って彼氏なんか、それこそだめだめ!」
「(母 あゆみ)さみちゃんだって、ニックネーム」
「(父 敦彦)さみちゃん?安佐未だよ安佐未っ」
「(父 敦彦)安佐未とデートかぁ、周りのひとたち、びっくりするだろうなぁ、可愛くって!」
「(母 あゆみ)モデルさん?って、よく聞かれるみたいよ」
「(父 敦彦)だろ?俺の子だもん、当然ですっ、あーはっはっはーっ」
「父 敦彦)なに?どこ食べにいくの?」
「(母 あゆみ)ん?内緒」
「(父 敦彦)あ~、わかりましたよ、わかりました、おやじは寝てます、まぁ、おふたりで仲良く楽しんで来てくださいませ」
「(母 あゆみ)ちょっと」
「(父 敦彦)ん?」
「(母 あゆみ)ちょっと」
「(父 敦彦)なに?」
「(母 あゆみ)話があるんだけど」
「(父 敦彦)どうした?ん?なに涙ぐんでるんだ?どうした?俺、なんか変なこと言ったか?」
「(母 あゆみ)変っていえば、思いっきり変っ」
「(父 敦彦)なに?身に覚えがないけど、はっきり言ってみて」
「(母 あゆみ)わかんない?」
「(父 敦彦)なに?なんだよ、わかるわけんしじゃんっ」
「(母 あゆみ)もーいいーっ」
「(父 敦彦)ちょっと、なんだよいきなりっ」
「(母 あゆみ)う~っ、うっうっ、う~っっ」
「(父 敦彦)言ってくれなきゃわかんないよ、どうしたんだっ」
「(母 あゆみ)う~っ、うっうっ、う~っっ、あの子・・・、う~っ、うっうっ、う~っっ」
「(父 敦彦)あの子?」
「(母 あゆみ)う~っ、うっうっ、う~っっ」
「(父 敦彦)あの子って?」
「(母 あゆみ)う~っ、うっうっ、う~っっ、あの子っ!」
「(父 敦彦)あの子って?安佐未か?」
「(母 あゆみ)う~っ、うっうっ、う~っっ、そうっ!」
「(父 敦彦) 安佐未がなんだ?」
「(母 あゆみ)だから!もーいいーっ!う~っ、うっうっ、う~っっ」
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