第2章

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だけど――。 「3ヶ月の間――響也がここでどうやって暮らしていたか知りたくはないか?」 「え……?」 冬馬の魅惑的な問いかけは 一瞬にして僕の震える声をかき消してしまう。 「俺たちも驚いたが――おまえの兄さん、ここに来てからの事みんな日記にして書き残してたんだよ」 肩越しに由莉が僕の耳元に囁く。 「読んでから帰っても遅くはないさ。だろ?」 唇が触れそうなほど近く 「ん……」 いや確実に 唇で耳たぶを啄ばむようにして。 「どうしよう……」 指先と耳元から 同時に感じる熱い吐息。
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