きっと日常のことだから

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「スゴい凝ってるな……。優菜ちゃん、大丈夫?」 そう優菜ちゃんに声をかけると優菜ちゃんは、口を押さえながら、あるものを指差した。 その指の先に俺は目線を贈る。 「ひっ!」 そこには首吊りした人体……、いや人形だろう。 しかし、たかる蝿といい生臭さといい。かなりリアルだ。 「行こう!」 俺はまた優菜ちゃんの手を引いて奥に進む。 そこでとうとう優菜ちゃんは声をあげた。 「いやぁぁぁ!」 そこには無数の晒し首が置かれていた。 その反対側にはギロチンがあり、首のなくなった体がごろごろと置かれていた。 悪質過ぎる! 俺は優菜ちゃんの手を引いて駆け出す。 「早く出よう!」 その後も次から次へと、バラバラの人形や生首。 作り物であるのだろうけど、リアルすぎて気分が悪い。
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