きっと日常のことだから

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俺らはやっと出口に辿り着き、外で荒くなった呼吸を正した。 「優菜ちゃん、ごめんね。とんでもないとこだった……」 優菜ちゃんは、ふるふると首を振る。 「ううん。正樹くんの男らしいところ、見れて良かったよ」 俺は顔を赤くする。 「優菜ちゃんのためなら当たり前だよ!」 そして、二人はお化け屋敷を後にした。 それを見送る受付の老人が呟く。 「生きて出てくるとは、中々、骨があるな」 にぃと老人は楽しそうに笑った。 了
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