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南は、携帯を開く。
メールが10件届いていた。
一つ一つ開いていく。一つ目のメールには『死ね』の二文字があった。
二つ目の内容は、『クソ女。殺すぞ』とだけある。
他のメールも似た内容だった。
数ヶ月前だった。
突然、迷惑メールが届くようになった。
南は、携帯の電源を切って、家に入った。
奥の電気がついている。
南がリビングに足を踏み入れると、斎藤祐樹がソファで寝そべっていた。
祐樹は、南に気づくと笑顔になった。
「おかえり」
南は笑顔で片手をあげる。
「ただいま。遅くなってごめん」
祐樹は「大丈夫」と、すぐにテレビに顔を戻した。
南は、タンスから新しい下着を持って風呂場に入った。
風呂から出ると、新しいメールが届いていた。
内容は、『クソビッチ』とだけあった。
南はメールを削除すると、寝室に向かった。
寝室でベットに腰をかけ、髪を乾かした。
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