19人が本棚に入れています
本棚に追加
私はホテルのいつもの部屋にいた。
忍はシャワーを浴びている。
私は時計を見た。
11時5分前…もうすぐ、電話が鳴る時間。
忍がバスルームから出てきた。
同時に11時になった。
ピピピピピ…ピピピピピ…
「携帯…出なくていいのか?」
ピピピピピ…ピピピピピ…ピピピピピ…ピピピピピ…
6回目のコールが鳴って、呼び出し音は止まった。
「美沙子、出なくて良かったのか?こんな時間にかかるって事は、親しい相手じゃないの?」
「別に…」
言いかけると、また携帯電話が鳴った。
「おい、美沙子…」
私は携帯電話を見た。
携帯番号が表示されていた。私はびっくりした。
私はバスルームに入って、電話に出た。
「も、もしもし?」
最初のコメントを投稿しよう!