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『…もしもし…美沙子さん?どうしてさっきは出なかったのに、今度は出たの?』
「あ…あの、さっきは手が濡れてて…」
『嘘だね。わかるんだよ。俺、美沙子さんの事は、全部わかるんだ…誰かと一緒なんでしょ?恋人?バーで出会った人?それとも…ご主人?』
私は焦った。
「どうして?私はあなたのこと何も知らないのに…どうしてそんな風に私の事を何でも知っているみたいな事を言うの?今日はどうして2回も電話してきたの?どうして…番号…非通知設定じゃないの?」
プツッ。プーップーップーップーッ…
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