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「兄キィ~、お願い!助けて?ねっ!ねっ!
いいでしょ?」
朝っぱらから、何事?
課題の制作で、夜中まで作業してた俺を、叩き起こすのは、可愛い可愛い、我が妹。
「奈江?どした?兄ちゃん、眠いんだけど…」
「あのね、文化祭でコスプレ喫茶やるの!
でね、奈江、衣装係になっちゃって。
王子の衣装作らなきゃいけないの。」
「そうか、頑張れ。奈江なら出来るよ。
…おやすみ…」
ブァサッ!と布団を剥ぎ取られ、ベッドで猫のように丸くなる俺の全貌が曝された。
「ムリ!お願い!兄キ!手伝って?
今日、王子の衣装着る子連れて来るから!
居てね!夕方、家に居てね!」
要求だけ済ませると、俺の都合も聞かずに、さっさと学校へ行ったようだ。
しかし、可愛い妹の頼みと有っては、断れないのが、兄の宿命!
とりあえず、専門に行くまでもう一眠りだ。
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