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息をきらせ彼女の家の前に
呼び鈴を何度も激しく押すが返事がない
イライラし爪をかみ
僕はいたたまれなくなりドアに手をかけた
鍵はかかってなく すんなりと開く
僕は彼女の名前を何度も呼ぶが
部屋は静寂をたもっている
僕は意を決し中に入った
ふと脳裏に彼女が浮かぶ
『毎日無言電話してるのあなた?』
真っ赤に染まった廊下をわたり
まるで人形のように動かない血まみれの彼女の両親を素通りし
ふとまた記憶が…
『彼氏に変な事言わないで』
よぎる不安を抑え彼女の部屋に
イタ!
カノジョダ
恐怖と痛みで苦悶の顔をした女性が横たわっていた
何度も包丁でつかれたのだろう 彼女の服は真っ赤に染まっていた
キミガ ワルインダ ボクヲコバムカラ
アンナ オトコト ツキアウナンテ
記憶がどんどんあふれてくる
泣き叫びながらやめてと叫ぶ彼女…
僕があの子を…
僕はすぐに 逃げようと自分の部屋に帰りバックに服を…
…携帯は足がつかないように自分で…こわした…
そして上のものを取ろうとした時に頭に置時計が…落ちて…きて…
僕が…コロシタ
ボクガ…
ボク…
パトカーの音が近づいてくるのが聴こえる
アノコガワルインダ
アノコガ…
終わり。
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